ルネサス・シナジープラットフォームを使用したヘルスケアIoTを開発

2016年10月28日 ルネサス・シナジープラットフォームを使用したヘルスケアIoTの開発

組み込みシステム産業において、製品生産サイクルの短縮や費用対効果の優れたIoTソリューションが求められており、ヘルスケア分野でもモバイル・メディカル・アプリケーション、ウエアラブル機器、テレ・ヘルスシステム等のIoTアプリケーションが医療産業のビジネスを変化させつつあります。

アイウェーブはルネサス・シナジープラットフォームを使ったヘルスケアIoT用のハードウエア・ソフトウエアを開発しました。

ルネサス・シナジープラットフォームを使ったヘルスケアIoT:

ルネサス・シナジープラットフォームを使ったヘルスケアIoTはWi-Fi /Ethernet ネットワーク経由でセンサー・データをリモートでモニタリングできます。
ヘルスケアIoT で使われるルネサス・シナジープラットフォームはRenesas Synergy S7G2 240-MHz ARMR CortexR-M4 Micro-controllerを備えたSK-S7G2スターター・キットです。

センサーアダプターボードはコンパクトな設計で体温、室温、気圧(オプションで心拍数、SPO2(経皮的動脈血酸素飽和度)、加速度計、ジャイロスコープ)センサーが付いています。
このアダプターボードはルネサス・シナジー・キットに簡単に取り付けられます。

センサー・データをWi-Fi /Ethernet 経由でMQTT プロトコルを使ってMQTT クラウド・サーバに送るためのMQTT Publisherアプリケーション(MQTT ライブラリを使って)開発しました。
Publisherアプリケーションはセンサー・データ を特定のトピックと一緒にMQTT クラウド・サーバに送ります。
このトピックに基づきサーバはどのクライアントがそのメッセージを受け取るべきかを決定します。

Androidモバイル/タブレットのMQTT Subscriberアプリでも、登録したトピックでMQTTクラウド・サーバに接続でき、更新された生のセンサー・データを受信できます。
MQTTクラウド・コミュニケーションAPIやセンサー読み取りアプリケーション等の現行設計は産業、オートモーティブ等の他の製品グループで再利用が可能です。

アプリケーションの概要:

・ IoTアプリケーションは自動的に立ち上がり、センサー・データをキャプチャしてそれをMQTT IOTプロトコルを使ってクラウドに送ります。 通信手段はWi-Fi またははEthernetの何れかです。
・ モバイルやタブレットはオープンソースのMQTT IOTアプリケーション (MQTT Dashboard) を使ってクラウドに接続し、シナジー・プラットフォームがキャプチャしたセンサー・データをダウンロードすることができます。

ルネサス・シナジーSK-S7G2評価キットは、Renesas Synergy S7G2 240-MHz ARMR CortexR-M4 microcontroller (R7FS7G27H3A01CFC)を使用しており、4 MBのfrash、640 KBの SRAM及びIEEE 754単精度浮動小数点ユニット(FPU)を備えています。

ルネサス・シナジーSK-S7G2評価キットはUSB Host/Device、Ethernet、SPI、I2C、UART、TFT LCD、QSPI Flash等をサポートしています。