2015年11月11日 i.Mx6 AndroidでUSB Bluetooth Low Energyをサポート
アイウェーブはi.Mx6Q Android Kitkatプラットフォーム にUSBを介したBluetooth Low Energy (BLE)サポートを追加しました。
BLEは、Bluetooth Smartとも呼ばれており消費電力を大きく低減するために設計されました。
BLEは、小容量のデータを送信するBluetoothの長時間使用を可能にするプロトコルです。
Bluetooth Smart technologyは、Bluetooth v4.0以降のBluetoothのCORE仕様において不可欠のものです。
Android Kitkat は、Bluetooth Low Energy のプラットフォーム サポート及びAPIを提供するとともに、そのアプリケーションはデバイス、サービスの問い合わせ、リード/ライト特性(データ
パケット)の発見に使用できます。
これによりAndroid アプリが近接センサ、心拍計、フィットネス機器等の低電力要求のBLE デバイスとの通信が可能となります。
アイウェーブはi.Mx6Q Android Kitkatプラットフォーム にUSBを介したBluetooth サポートを追加しました。
このUSB BLE ドングルのi.Mx6 boardボードは、セントラル/クライアント/マスターデバイスとして働き、離隔したBLEペリフェラル
デバイスからのセンサ値をGATTプロトコルを使って読み取ります。
BLE の概要:
BLE は短いデータの送受信にGATTプロファイルを使用します。
GATTプロファイルは"attributes(属性)"として知られている短いデータ片をBLE経由で送受信するための一般仕様です。
GATTはアトリビュート プロトコル (ATT) のトップにビルドされます。
GATT/ATTで運ばれるアトリビュートはサービスと特性としてフォーマットされます。
GATTプロトコルは特性の値をリード(サーバからクライアントへのデータ送信)したりライト(クライアントからサーバ)するコマンドを提供します。
BLE接続を確立するため、BLEペリフェラル デバイスはペリフェラル ロール(補助的な役割)を果たし、情報を出します。
i.Mx6 G16D プラットフォームはセントラル ロール スキャン(中心的な役割)を果たし、情報を探してBLEペリフェラル デバイスと接続します。
接続が確立されるとGATプロファイル (GATサーバ ? クライアント ロール) は、二つのデバイスがそれぞれどのように通信するかを決定します。
BLE ペリフェラルデバイスはGATT サーバ/スレーブ デバイスとして、G15DボードはGATT クライアント/マスター デバイスとして設定され、このサーバにBLEを介して要求を送ります。
G15D ボードはセンサ データの要求をサーバに送り、BLEペリフェラル デバイスはBLE GATT トランザクションを通してセンサ データを送ります。
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BLEのベネフィット:
- 低消費電力、小型、堅牢、高効率
- 標準ボタン電池で数年間動作可能
- モバイルフォンとの接続性
- ローコスト
- 複数ベンダーのインターオペラビリティ
- グローバルに取得でき、ライセンス フリー
- CCM を使ったAES-128暗号方式により、データパケットの暗号強度と認証を提供
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i.Mx6 AndroidプラットフォームがサポートするBLE機能:
- USBインターフェイスを介したBluetooth/BLE
- Scan Bluetooth/BLE デバイス
- Bluetooth/BLEのペアデバイス
- GATTプロトコルを使用した遠隔BLEデバイスからの特性(心拍数等)のリード機能
- BLE ドングル プラグ&プレイのサポート
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ソリューション:
BLEのGATTプロトコル機能と低消費電力性から以下の分野で使用できます。
- ヘルス ケアー 心拍、血圧の測定、検温
- スポーツ及びフィットネスー 車輪の速度計測のため自転車にBLEセンサを取り付け可能
- セキュリティ? AES暗号方式、デジタル セキュリティ アプリケーションに使用可能
- ホーム エンタテイメントー リモコンに使用可能
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制限:
- Android Kitkatはセントラル デバイスとしてのみBLEをサポートし、ペリフェラル ロールを果たすことはできません。 Android
lollipopバージョン以降のAndroidはBLEペリフェラルサポート可能。
- BLEは、BluetoothクラシックやWiFiよりも通信距離が小さい。
- BLE は各送信で非常に小さなパケットのみ送信可能であり、大きなファイルの送信には不向き。
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